2024/4/5
「子どものグローバル教育」の目的でドバイへ移住するご家庭が増えていると聞きます。
我が家も、移住の目的の一つに子どもの教育がありました。
本記事では実際の経験も踏まえながら、ドバイのインターナショナルスクールの特徴をご紹介します。
実はドバイの人口の90%は外国人です。そのため、インターナショナルスクールに通う生徒の国籍も多様で、多文化的な環境の中で学ぶ機会を得られます。
私の息子が通う学校では、約100カ国から生徒が集まっています。年に一度、インターナショナルデイという各国の文化を紹介するイベントがあるのですが、本当に世界中の国が集まっていると感じられます。
ちなみに息子の通っている学校の場合、日本人は全体の1%程度です。同じ学年に日本人は1人しかいないとのことです。あまり近くに日本人が多いとついつい日本語で話してしまうので、これはある意味良い環境かと思います。
また、国際色が豊かな結果、人種による差別やいじめがないことも小さな子供の親としては安心です。
私自身、過去にアメリカ、ドイツに長期滞在したことがありますが、少なからずアジア人への差別を経験したことがあります。大人ならまだしも幼少の子供にとっては、こういった差別も心配だったので、その点で国際色豊かなドバイのインターナショナルスクールは良かったと感じます。
ドバイというと中東の一国ではありますが、実はイギリス、ブリティッシュ系のスクールが非常に多くあります。
歴史的にUAEはイギリスの保護国だった経緯もあり、そのため随所に英国文化が残っていると感じます。ブリティッシュ系のインターナショナルスクールが多いのも、そういった背景からかもしれません。
これは、英語力の向上はもちろん、英国の大学への進学を考えている生徒にとっても有利な環境でしょう。
数は少ないですが、アメリカン系のインターナショナルスクールもあります。
聞いた話によるとアメリカン系の方が自由な風土が強く、一方でブリティッシュ系は規律が厳しいようです。真面目な日本人の性格からすると規律のしっかりしたブリティッシュ系の方が合うように個人的には感じています。
ブリティッシュ系のスクールが多いことからも、英語教育の環境としても打ってつけです。
また各国から生徒が集まっている都合から、英語ノンネイティブの生徒も多いことは、英語が苦手な日本人にとっては助かります。
多くの学校でELLという英語が苦手な生徒向けの、英語の補講クラスを用意しています。
私の息子も入学時点では英語の経験がなかったので、1年半ほどこのELLクラスで英語を重点的に学びました。
もうすぐ入学して2年になりますが、英語力の成長は目まぐるしいものがあります。今では普通に授業や学校生活を英語でやっています。
たまにクラスメイトとオンライン会話しながら、自宅でテレビゲームをプレイしているですが、横で聞いていて英語力の成長を感じさせられます。
さらに、ドバイには国際バカロレア(IB)認定のスクールも多く存在します。
IBプログラムは、厳格な学術基準と国際的な認識を持つカリキュラムで知られており、批判的思考能力や自立学習能力を身につけることができます。このように、ドバイのインターナショナルスクールは、ハイクオリティな教育を受けられる場として、多くの家族から評価されています。
ドバイで教育を受けることは、生徒たちにとって単に学問を学ぶだけではなく、国際的な視野を広げ、異文化を尊重し、グローバルな社会で活躍するための重要なステップとなります。
将来的に海外への大学進学を検討している場合、国際バカロレア認定のスクールを検討してみてもよいのではないでしょうか。
ドバイのインターナショナルスクールが高い教育水準を保持している理由の一つとして、Knowledge and Human Development Authority(KHDA)による厳格な審査と評価が挙げられます。
KHDAはドバイ政府の教育品質監督機関であり、学校のパフォーマンスの監視と向上を目的としています。
日本で例えて言うなら文部科学省のようなものでしょうか。
全てのドバイのインターナショナルスクールは、毎年KHDAによる審査と評価を受けます。
またその審査結果は5段階で評価されウェブサイトで公開されています。
参考: KHDAランキング
https://www.edarabia.com/khda-school-ratings-dubai/
監査があることで、学校側は教育カリキュラムや学校設備を改善するモチベーションになります。また保護者の視点で言うと、KHDAの5段階評価は学校を選ぶ際の指標としてとても参考になります。
我が家が学校を選ぶ際も、まずはKHDAの評価でフィルタリングして、ある程度の良い評価を受けている学校を対象に比較検討しました。
また学校側からすると、この評価があることで教育品質を向上するモチベーションになっています。
このシステムにより、教育機関は常に質の高い教育サービスを提供することが求められ、生徒や保護者にとっては、教育品質が保証された環境で学べるという安心感をもたらします。
多国籍な生徒が集まり差別がないこと、英語の学習環境が整っていること、政府主導で教育の品質が管理されていること、などがドバイのインターナショナルの魅力だと感じています。
今後10年、20年先を見据えたときに果たして日本で働くスキルだけで生きていけるのだろうか?と考えると疑問に感じることもあります。そういった点で、子供に海外でも生きていけるスキルを身に付けさせたいと考えるご家庭も少なくないのではないでしょうか。
その際に、教育移住の先として、ドバイも選択肢の一つとして考えられてみてはいかがでしょうか。